09.03.30
春休み@新木場ageha & DENPA@渋谷axxcis
3月28日の春休み@新木場agehaと、29日のDENPA X@渋谷axxcisに遊びに行ってきました。メインの目的は後者のほうなんですが、バス予約の都合上前日入りしなければならないことが分かり、それならということで急遽前者にも参加することにしました。Nick the Record聴いてみたかったし・・・
しかし、DENPAの開始が昼の2時からなのを失念していたおかげで、約6時間しかインターバルがない過酷な2連荘となったわけですが・・・しかも両方ともフルタイムで居たからなあ・・・途中から足の裏が痛くてやばかったです、正直立っているのも辛かった・・・。
春休み@ageha
今まで曲りなりに10年近くもDJなんてやってきたにもかかわらず、なんと今回が初agehaでした。
でも同行してくれた先輩もこれで2度目と言ってたし、やっぱブッキングがクラバー向けじゃないよな、あんまり。先月のDeadmau5はちょっと行きたかったけど。
で、初agehaの感想ですが、国内最高峰を謳うだけあってきっちりした箱だなと。内装綺麗だし、音響も最高とは言わないまでもしっかりしてる(ちょっとハウス向きの出音ではなかった)。あと分煙は徹底されてて、フロア内完全禁煙&喫煙スペースはラウンジとテントのみで、フロアは全然煙の匂いがしなかった。それと驚いたのが、渋谷から1時間に4本くらい出てる無料送迎バスが、立ち乗りじゃなくてちゃんとした観光バスだった事。これだけやってても運営がちゃんと回ってるというのはすごいなと(実はやばいのかも知んないけど)。
メインの最初は桑田つとむ (a.k.a. DJ Quietstorm)で、最初っから最後まで徹底してシカゴハウスだった。しかもPhutureとかAdonisとか分かりやすい奴ばっかり。Traxの音源しか持ってこなかったのかっていう。
で、その次がAltzで、何かけてたのかはあまり覚えてない・・・途中で突然BPM上がってたのは覚えてる。
ここでテントでやってたアクトが遅めの4つ打ちかけてて良い感じだったのでそっちに移動。あとで名前見たらForce of NatureのDJ Kentだった。
その次はSoftのライブ。あまりちゃんと聴いたことなかったけど凄く良かった。3曲目くらいに演ってた曲がすごく好みだった。CDを買おう。
この時間ラウンジでMoochyが回してたみたいなんだけど、Softが良かったのでその場を離れられず、結局見れずじまい。残念。
テントは続いてMoodmanだったんだけど、予想してた感じじゃなくて固めのプログレッシブとかテクノをかけてた。器用だなあと思いつつ、メインで演ってたcro-magnonとの間を行ったり来たりしてました。cro-magnonはめっちゃ上手かった。これなら今日真面目に聴かなくてもCD買えば良いじゃんと思った。Softもそうだったけど、プロのジャムバンドって本当に演奏トチらないよね。これが当たり前と思わされてしまうから怖い。
で、メインのトリがNick the Record。予想を裏切らない手堅いディープハウスから入って、そのまま後半まで引っ張っていって、終了30分前くらいから徐々に上げていって閉め。やっぱ上手い。上げのためには下げが必要な事を良く知ってるなと思いました。最後のあの流れであと1時間はやって欲しかったなー。俄然Life Forceに興味が沸いてきた。最後はアンコール3曲やってイベント終了。楽しかったー
DENPAX@axxcis
で、こっちが本目的。
超ライトオタクの誕生
DENPA!!! 「超ライトオタク」 言説 - HARDCORE TECHNORCH
超ライトオタクは誕生していない。ぬるオタが歴史から抹消されている
最初にDENPAの存在は知ったのは↑のような記事を読んでからなんですが、自分も「超ライトオタク」と言われてもピンと来ないものがあったりして、でも実際の現場を見てみないことには何とも言えないなあと思っていて、それからずっとDENPAは気になる存在ではありました。
まあそういうタイミングで、例大祭の時にDENPAレジデントのDJ D-YAMA氏にウチのCDを買って貰ったということがあって、これも縁だし一度体験しに行ってみようかと思い立ったわけです。
で、新木場から引き上げてきて渋谷の漫画喫茶で夜を明かして、開場時間に仲間と待ち合わせて会場へ向かう。すっごい人の列。結局中には入れたのは1時間後だった・・・待つの嫌いな人は前売りチケット必須だと思います。先行して中に入れるみたいなんで。
イベント中は自分はずっとメインに居て、たまにサブの様子をのぞいたりしてました。イベント通しての感想は、こちらのinumash氏のレポートとほぼ同様でした。メインとサブはそれぞれ独立したスペースで、2つのイベントが並行して催行されてる感じ。行き来する人もいましたが数名程度で、かかってる音楽のノリも客層も別物でした。
音楽的なことを言うと、会場に入ったときに演ってたコバルト爆弾αΩがクラブトラックとアニゲネタのマッシュアップ系で、ネタの選び方とか組み合わせ方とかが相当自分好みで「DENPAレベルたけーなー」と思ったんですが、その後はみんなブレイクコアとかナードコアで、間にチップチューンが入ったりと言う感じで、個人的にはあまり踊れる感じじゃなかったなぁと。コア系の速さについていけないというよりは、展開に変化が無いのが駄目だった。
あとクラブイベントではありますが、メインフロアのアクトは殆どDJではなくライブでした。音のクオリティは平均して高かったです。ROMZとかあの辺の音が好きなら、オタネタ知らなくても楽しめるかも。サイケアウツも出てたし。
さて、inumash氏のレポートでも触れられている「メインに客が集まった瞬間」は今回もありました。メインフロア最後の「MUZIK SERVANT → DJ TECHNORCH → DJ D-YAMA」の流れの時です。この時のフロアの空気は、他のアクトが演ってるときとは全く別物でした。
それまでも、アニメとかニコニコネタはバリバリかかってた訳ですけど、ここからはもう完全に萌えアニメ・ニコニコ(特に初音ミク)ネタ縛りで、オタ芸部の元気もそれまでの500%増し。前列なんてもう手上げっぱなしだし、TECHNORCH氏のピーク時はPPPH(違うけど)に参加しない奴は人非人!てな位の勢いで全員参加でした。
そんな光景を、自分は前日の疲れもあり後ろの方で呆然と眺めながら、「そうか、DENPAはクラブイベントの皮を被ったライブイベントだったんだ」と悟ってしまいました。あの時のメインフロアの盛り上がりは、クラブイベントのピーク時のものというよりは、ヘビメタバンドのライブのそれです。DENPAの客はこの一体感を求めて来てるんだろうなと。予定調和と言っていいですね、アレは。
実際、TECHNORCH氏のDJなんてメチャクチャ割り切ったMIXだったし(オタクなら誰でも分かるレベルの萌えアニメ・ニコ動ネタonly。メルト、陰陽師、ハルヒとかそういう)、VJもそれに同期した元ネタ映像を流してたし、オタ芸部の先導も完璧だった。おそらく、大部分を事前に仕込んできてるんだと思います。
inumash氏のレポートでは、
最後のTECHNORCHさんのDJにしたって、オーディエンスが自主的にそのような行動をした、というのではなく単にひとつの場所に放り込まれたからそうなった、ということに過ぎないのではないかと思います。要は"無理やりでっち上げられた"光景なのではないかと。現に"自由に移動できる状況"ではそうならなかったわけで。
とありましたが、今回はメインもサブも閉店時間いっぱいまでタイムテーブルを組まれていたので、サブのフロアを閉じたからメインに客が流れてきた、というのはちょっと違うかもと思いました。
DENPAの客は明確にあのピークの時のノリを求めてきてるし、実際その瞬間はメインの客もサブの客も一緒になって熱狂してたのは間違いないです。ただ、それを作り出すには、客も演る側もある程度『わかってる』お約束的なものが必要で、それをオタクノリで作り出せるイベントがDENPA、もっと言うなら最後の3組のアクトだった、ということだと思います。
前回はMUZIK SERVANTとDJ TECHNORCHの間にゲスト挟んでたみたいですが、そこで一旦客が引いたみたいな事がレポートされてるし、そこは配慮して今回のオーダーにしたんでしょうね。
なんかこの馬のかぶりものしてる人、今回も居たな・・・
今回DENPAに参加して、自分もまあ、ロートルではあるけれども、いっちょ前のオタクのつもりではいたんですが、ピーク時のあの環に入っていけなかった事もあって、相当打ちひしがれてしまったというか、間違っても「俺、オタクです!」なんて言っちゃいけないなと思わされました。
別にネタが分からなかったとかそういうわけじゃなくて。激帝とか鳥の歌とかならさすがに分かるし、カラオケでならそういうので盛り上がる事も全然出来るわけですが。素直に「アニソンだ、初音ミクだ」ってだけで興奮することが出来なかったというか、どうしても曲のクオリティを見てしまって斜に構えてしまうというか、とにもかくにもあー枯れちまったなぁ俺と言うのを実感せずにいられませんでした。
ここで一緒に行ったVascha Kovalev a.k.a. 東風谷さずりんの日記を引用させてもらいますと、
相方(Sackman)曰く、「なんか凄く打ちのめされた」「自分はヲタ名乗っちゃいけないのかなと思った」
でも私も毎回打ちのめされるから心配要らないと思うんですね。地域ごとのクラブ事情の違いを感じる以上に、ジャンルごとの違いを感じる以上に、あの「デンパ」という特殊性は、それだけ強烈なものだと思うんです。極端な話、出演者がほぼ同じであっても、デンパというイベント以外ではあの空気にはきっとならない。
それに、「最近のアニメネタ分からなかった・・・」というのは仕方ない。この辺は「最近のオタクは既にあるものを全力で消費する」と言われる点と結び付けて話したいのですが、(決してこれは批判ではなく、あくまで一つの捉え方と考えて欲しいのですが、)常に消費し続けて全てインプットし続けたら脳は全ての価値を等価に扱うただのデータベースと化してしまう。変な話ですが、言い換えれば、彼らは「超ライトオタク」だからこそ、アレだけの情報消費をしてもそれに感動し続けられているのではないでしょうか。
これがヘビーになったらどうでしょう。もしも、のめり込んでその更に先へ、即ち「余計な思考を挟み、自分なりに解釈を拡大して行く方向」です、そちらに興味を持ってしまったら。
恐らく、そのままではいられないはずです。そうなった途端、新しいアニメを可能な限りチェックする、ニコニコでの流行を追う、などという行為は(彼にとって)価値を失います。自分にとっての流行を取捨選択するようになります。それをする段階にないからこその「超ライトオタク」なのだと。
一言にオタクといっても、やはりさまざまなベクトルがある。これはやはりまだ変わらぬ事実と言ってもよいでしょう。特に、オールドタイプに少しでも近いタイプの、GeekやNerdと直訳できる類のオタクがいるうちは、間違いありません。それに、新しいタイプのオタクはどんどん増え続けています。
彼は自分よりも一回り年齢が若いのですが、彼のこの文章でやっとピンと来たところがあって、それは自分の中でモヤモヤしていた「超ライトオタク」という言葉に対する反感の正体です。
自分が「超ライトオタク」という言葉から連想していたのは「オタクな趣味を嗜好するカジュアルな人間」というペルソナだったんですが、それは誤りだったということです。「超ライトオタク」とは、ガッチガチの真性オタクでありつつも、流行モノならなんでも飛び付くカジュアルな感性を併せ持っている人種の事、つまり「超ライトなオタク」ではなく「ライトな超オタク」です。
古い世代のオタクがGeekかNerdになるしかなかった、というのは世相的にもあったと思います。それゆえ知識量に比例してプライドも高いし、自分の感性を大事にするというか。良いと思ったら誉めちぎるし、駄目だと思ったらDisり倒す。自分の身の回りにはそういうタイプのオタクが多かったし、なにより自分がその最たる典型です。
そういう自分からすると、人気のネタなら何でもいいから反応して騒いで、っていうのが感覚的に分からないってのはどうしてもあります。しかしそれが軽薄だって思っているわけではないし、むしろ理解したいと思っている。
DENPAの盛り上がりも、乱暴に言ってしまえばただの内輪ノリですが、この「内輪」は多分そん所そこらには無いんでしょうし、ましてやそこに切り込もうとしてる人間なら、無理解のまま終わってしまうわけにはいかない。退けないですヨ。ソレが東方アレンジのCDを作るってコトですから。
まあ今の気持ちを一言で表すなら「はたr負けたくないでござる!絶対に負けたくないでござる!」というわけで、今後もDENPAには勉強させてもらうことになると思います。
とりあえず、今回のDENPAで得た教訓を生かして、活動の方針を立てました。まず最初にHDDの肥やしになってるアホの子と、しばらく付き合ってみようかと。つまり、「初音ミク曲を1曲作る」が最初の目標。僕もPデビュー!
・・・成果はしばらくお待ちください。
トラックバック
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 春休み@新木場ageha & DENPA@渋谷axxcis
トラックバックURL:











コメントする